どもっ!ダークリユニオンです!
前回は予習編と題して講習に行く前にしたこと、ダイビングライセンスに関して、ダイビングをやりたいと思ったきっかけを書きました。
さて、今回は講習編として一日目の模様をお送りします。
写真を撮っている暇がほとんどなかったので文字ばかりになってしまいますが、つらつらと書いていきたいと思います。
Contents
講習1日目
朝、ダイビングショップの最寄り駅からピックアップしてもらい、講習場所である大瀬崎へ!
大瀬崎は水質がよく、非常に穏やかでダイビング出来なくなることがほとんどなく、水棲生物も多種多様にあふれているため、ダイビングの聖地ともいわれる場所です。
海況が安定しているのは講習を受ける上で、非常に大きなアドバンテージとなりうるかと思います。
そもそもダイビング講習を受けられるのかあまり心配をしなくて済むのと、実際にダイビングする際は穏やかである方がスキルが身に付けやすかったり、出来るかどうか不安になる要素を減らせたりすると思います。
学科、ちょっと水慣れ
ダイビングショップに到着し、いよいよ講習開始です!
最初に講習流れを説明してもらったのですが、予習編で書いた流れとは少し異なっていました。
具体的に上げると、以下の通りです。
1日目
学科(5章中3章まで)→水慣れ→限定水域でのスキル講習(1/3くらい)→海洋実習1本目
2日目
限定水域でのスキル講習(2/3まで)→海洋実習2本目→学科(最後まで)→限定水域でのスキル講習(最後まで)→海洋実習3本目→ファイナル・イグザム
3日目
海洋実習4本目
学科や限定水域でのスキル講習を挟みつつ海洋実習をしていくような流れでした。
聞くところによると、2日目の午後(学科講習)から途中までライセンス講習を受けている方も合流するとのこと。
マンツーマンなのはありがたいですが、同じ講習生がいるのも心強いです。
さて、すぐに実習が出来るように着替えた後はまず学科です。
事前に予習としてやってきたテキストにある3章までの確認テストと、その場で小テストを実施しました。
とはいえ、合格点というものはなく、間違えたところの理解や分からないことを質問して解決するためのツールの一つとして使われました。
ファイナル・イグザムはあるのでそれの準備でもありますが(笑)
3章までの内容も理解できたということで学科もそこそこに、いよいよ海に入っていきます!
人生初のウェットスーツを身に纏い、マスク(スノーケル付き)とフィンを持って海に入りました。
まずは、水慣れということで器材は背負っていません。
マスクの付け方とフィンの履き方を教わった後、水面をバシャバシャと泳いでいきます。
実は、そもそも、シュノーケリングをするのも初なんですよね(笑)
だから、水を顔に付けたまま呼吸出来ることにひとまず感動しました。
海や水に対する恐怖はこれといってないので、特に問題なく200mほど泳いで浜に戻りました。
泳いでいて思ったのが、ウェットスーツって意外と浮力があるんだなということです。
あまり意識せずとも勝手に体が浮くので非常に楽でした。
午前中の講習はひとまずこれで終わりです!
器材をセッティングし、スキル講習!
近くの売店でカレーを買って海を眺めながら昼食を取りました。
大瀬崎来てます!!
— ダークリユニオン (@darkwcat) September 20, 2020
学科半分くらいと水慣れやりました pic.twitter.com/zUov8XEPgy
ツイートの写真を見るとお分かりいただけると思いますが、見事に曇りで雨もパラついていました。
晴れていると富士山が見えるんですけどねー。
それでも、海を眺めながら食事できるのは特別感があって素晴らしいです!
エネルギーを補給した後は、お待ちかねのダイビング!
まずは器材のセッティングを教わりました。
やることはそこまで多くありませんでした。
タンクのチェック
↓
BCDをタンクにセット
↓
レギュレータをタンクに取り付け
↓
中圧ホースをインフレーターホースに取り付け
↓
バルブを開き、タンク圧とレギュレータ・オクトパス・残圧計・BCDのチェック
こんな感じでセッティングしていきます。
案外簡単でしょ?
セッティングが完了したら器材を背負います。
タンクの重量でだいぶ後ろに持っていかれるので、手伝ってもらいながら背負いました。
器材を背負えたら、マスクとフィンを持って、いざ海へ!!!
水慣れの時と同様、マスクを付けてフィンを履いた後、水が腰くらいの高さまで移動しました。
まずは、限定海域でのスキル講習です。
主に実施した内容は以下の通り。
- 器材のセットアップ、装着と調整
- 水面でBCDへの給気/排気
- レギュレータークリア -息を吐く方法とパージ・ボタンを使う方法
- レギュレーター・リカバリー -アームスイープ法とリーチ法
- 少し水の入ったマスクのクリア
- 潜降と圧平衡
- ハンド・シグナル
- 水中を泳ぐ
- ゲージの使い方と残圧のチェック
- 浮上
- 水面でBCDに給気(オーラル)
- プレダイブ・セーフティー・チェック(BWRAF)
- ディープ・ウォーター・エントリー
- 適切なウエイト量とウエイトのチェック
- スノーケル/レギュレーター交換
- 水面を泳ぐ -正しい水面習慣
- ファイブ・ポイント潜降
- エア・マネージメント -20bar/300psi誤差の範囲
- 視標を使った潜降
- 水平に泳ぐ -トリムの調整
- エキジット
- インフレータ・ホースの取り外し
- 緩んだシリンダー・バンドの締め直し
改めて見ると、めちゃくちゃ項目がありますね...。
とは言え、ほとんどはこの後にある海洋実習や他の限定水域のスキル講習でも重複してやるようなことばかりなので身に付きますし、インストラクターの方も手取り足取り教えてくれるので心配いりません。
パッと見で分かり辛そうなスキル、印象に残ったスキルを少しばかり説明してみようと思います。
先程のスキル講習実施一覧でオレンジ色になったスキルについて説明します。
レギュレータークリア -息を吐く方法とパージ・ボタンを使う方法
そもそもレギュレーターとは、ですが、タンクの空気の圧力調整を行い人が吸えるようにするための器具です。
レギュレーターがあるから水中で呼吸で出来るわけですね。
そのレギュレーターですが、口に咥えて呼吸を行うためのセカンドステージというパーツがあります。
水面はスノーケルで移動して潜降するためにレギュレーターに切り替えるとき、はたまた何かの拍子でセカンドステージが口から外れてしまったとき、セカンドステージに水が入ることがあります。
そのまま吸うと水が入ってくるので、息を吸う前に水をセカンドステージからなくすことを「レギュレータークリア」と言います。
その方法には2つあって、息を強く吐き出すことで水をなくす「息を吐く方法」と、タンクの空気を強制的に排出できるパージ・ボタンを押すことで水をなくす「パージ・ボタンを使う方法」があります。
どちらかを行うことでセカンドステージから水を排出して、呼吸を再開します。
実際にやってみてですが、全然難しいことではなく、水を出すということを分かっていればとまどうことはありませんでした。
普段はタンクの空気消費を抑えるためにも息を吐く方法でいいと思いますが、ほとんど息がないときはパージ・ボタンを使う方法をとるというような使い分けが出来るように、どちらも使えるといいかなと思います。
レギュレーター・リカバリー -アームスイープ法とリーチ法
こちらも先程説明したレギュレータークリアと同じようなシチュエーションで使うスキルです。
スノーケルからレギュレーターに切り替えるとき、口からレギュレーターが外れて見失ったときに、レギュレーターを見つけるためのスキルを「レギュレーター・リカバリー」といいます。
レギュレーター・リカバリーにも2つ方法があって「アームスイープ法」と「リーチ法」があります。
アームスイープ法は右肩を下げてレギュレータが体の側面にぶら下がるようにし、右腕を下に伸ばしたらタンクの側面を沿うように上へと腕を回し、前へ突き出します。
そうすることでホースが腕にぶら下がるので、ホースを伝ってセカンドステージを見つけます。
リーチ法はタンクのファーストステージを右手で触れた後、そのままホースを伝ってセカンドステージを見つける方法です。
実際やってみると、レギュレーターが他のホースに絡まって場所が分からないということがたまにあったので、大げさに動作をするのが大事だなと実感しました。
潜降する前にレギュレーターに切り替えることが多いので、必ずすることになると思います。
少し水の入ったマスククリア
水がマスクの中に入ったとき、水をマスクの外に出すスキル「マスククリア」。
やることは、下を向いてマスクの下面を少し開け、鼻から息を出しながら上を向いていけばOK。
しかし、マスククリアで結構つまづく人が多いと聞きます。
そもそも、練習で水が入っていないマスクにわざわざ水を入れるのですから、拒絶したくもなります。
視界が一気に淀むとパニックを起こしそうにもなるでしょうし、水そのものに対する恐怖感もあるでしょうし。
あと、普段は鼻呼吸ですし、癖で吸ってしまって水が鼻に入ってパニックを起こすとか。
ダイビング中は基本口呼吸することは結構重要だなと感じます。
ちなみに、自分は運良く水に対する恐怖心もなく、変に動じない性格であったために、問題なく行えました(笑)
ホンマかいな?と思いながら実際やってみると、マスクから水がなくなって驚くほど。
心の中で少し歓声を上げちゃったりとか。
口呼吸を意識していても、たまに鼻呼吸したためにちょっと水が入ったり、ちゃんとマスクを付けられなくて水が入ってきたりするときがあるので、隙を見てチャッチャッと出来るようになれるといいかなーと思いました。
潜降と圧平衡
潜降と圧平衡、これはいわゆる「耳抜き」と「マスクブロー」です。
水深が深くなるにつれて水圧が大きくなるため、鼓膜を隔てて内圧と外圧を同じにするのが「耳抜き」、マスクを隔てて内圧と外圧を同じにするのが「マスクブロー」です。
耳抜きには3種類方法があります。
- 鼻をつまんで鼻から息を吐く
- 唾を飲み込む
- 顎を動かす
どれかがいいというわけではなくて、個人に合った耳抜きの方法があります。
3つ全てをやらないと耳抜きできない人もいれば、何回も同じ方法をして耳抜きできる人もいます。
耳抜きは個人個人の方法によるものなので、実際に潜ってみて自分に合った方法を見つけるしかないですね。
耳抜きできないとダイビングそのものに支障をきたしますし、最悪鼓膜が破れるので、じっくりやるのがいいですね。
快適にダイビングするには、違和感を感じる前にこまめにやるのがいいのだとか。
自分は、鼻をつまんで鼻から息を吐く方法が一番合っていました。
耳抜きすると、「キューン」と音が鳴って違和感がなくなります(笑)
ダイビング未経験だった割にはスムーズに耳抜き出来てホッとしました。
予習していく中で、一番できるか不安に感じたが耳抜きだったので。
マスクブローは鼻から息を出せばOKです。それだけです!!
実は、鼻をつまんで鼻から息を出す方法で耳抜きをすれば、マスクブローも一緒に出来て一石二鳥だったりします(笑)
ファイブ・ポイント潜降
「ファイブ・ポイント潜降」は、潜降する前に実施する5つのステップを言います。
決して5つの地点から潜降するという意味ではありません。
...ありませんよ?(そう思っていました、はい)
実施する5つのステップは以下の通り。
①潜降合図:バディ同士で潜降の準備ができたことをハンドシグナルで確認し合う。
②位置確認:浮上したとき、自分の位置を確認できるように、水面や陸上の目印を決める。
③顔を水面につけたまま、スノーケルからレギュレーターに交換。
④時間確認:潜降開始の時間を確認。
⑤BCDの空気を抜き、息を吐いて、フィート・ファーストの姿勢で潜降。沈み始めたらすぐに耳抜きをする。
③は特に重要かなと、個人的には思います。
③は波が高い状況だと、水面に顔上げたまま交換するときに間違って水を飲んでしまう可能性があるためです。
そこからパニックになることも考えられます。
長々と5項目を説明してきました。
他の項目もやることはそこまで難しくないので、落ち着いて確実にやろうとすれば出来るのではないかと思います。
ダイビングはリラックスして、落ち着いて臨むことが大切です!!
レギュレーターを咥えて潜降し、初めて呼吸したときは全身を駆け巡るような感動があります。
「あぁ、自分は今、水中で呼吸しているのか...!」と。
そして、何とも言えない浮遊感に包まれてとても気持ち良くなります。
深いところへご案内、いざダイビング!
浅瀬でスキル講習を行った後は、いよいよ海洋実習です。
スノケールを咥えて、水面を泳ぎ足の着かないところまで移動しました。
水に顔をつけると、透明度はいいので底は見えます。
それでも足が着かないところまで来ているので、いよいよなんだと少しドキドキしました。
ファイブ・ポイント潜降をし、いよいよ水中の世界へ足を踏み入れました。
足が着かないと言っても、まだ浅瀬なのでどんどん深いところへ潜っていきます。
聞こえるのは、水の音とレギュレーターを通して聞こえる呼吸音、そして水面に上っていく泡の音。
途中、体の下を魚が泳ぐのが見えたり、岩に群がる魚の様子が見えたりしました。
しばらく泳いで急にストンと深くなる位置に到達したとき、パッと一気に視界が広がりました。
見えるのは、他のダイバーと自分、そして水、水、水。
今までの浅瀬とは明らかに透明度が違います。
そして、周りの世界も青に包まれていきます。
地上から見ると海は青いなと感じますが、海中でも海は青いんだなと不思議な感覚に陥りました。
さらに潜っていくと、途中にネジリンボウという魚が。
後で聞いてみると、普段は水深20~25mにいるのですが、今回は割と浅瀬の10m付近にいたので、浅瀬で見られるのは珍しいとのこと。
砂から顔を出す姿はとても可愛らしく、癒されました。
他にも色々魚を見ながらぐるっと回りました。
泳ぐうちに難しいな感じたのは、水中姿勢の取り方、いわゆるトリムの維持と脚の使い方です。
結構身体を逸らす感じじゃないと水平を維持できず、足が下がる状態になってしまいます。
また、推力を生み出すための脚の使い方も大きく上下に動かさないと、推力を得られませんでした。
また、留まるときに難しいと感じたのは呼吸です。
浮いても沈んでもいない状態を中性浮力というのですが、これがまあ難しい。
呼吸で肺の膨らみ具合を調整することで、中性浮力も調整するのですが、浮き始め・沈み始める前に呼吸する感覚を掴むのが中々慣れませんでした。
岸付近まで戻ってきたらロープが伝った岩場付近で安全停止をした後、エキジットしました。
最大深度は11.3mで、潜降時間は22分でした。
ビル4階くらいの高さまで潜っていたのと、40分近く潜っていたような感覚があったのとでとても驚きました。
別日に、紹介いただいたお店の方に伺って話を聞くと、講習で10m以上潜ることは早々ないそうな。
まあ、この後も実は...(笑)
出た後は器材の洗い方と直し方を習って、ダイビング講習1日目は終了となりました!
まとめ
初日からいきなり深めのところまで潜りましたが、浅瀬とは全然違う世界に驚きを隠せませんでした。
また、初めて水中で呼吸するときの感動は一生忘れないと思います。
講習はまだ始まったばかりですが、まだ2日もダイビングできることを考えるととてもワクワクしました。
おまけ
夕飯!!!
— ダークリユニオン (@darkwcat) September 20, 2020
想像以上に体力消費したから、しっかり食べます
ビールもうまい!! pic.twitter.com/pHbvbCRHzZ
「大瀬崎海上花火大会2020」
— ダークリユニオン (@darkwcat) September 20, 2020
沼津の大瀬崎にて打ち上がった花火の写真です#フォトグラフメモ#キリトリセカイ#ファインダー越しの私の世界ᅠ pic.twitter.com/LKmOIpbEQN
一日目の夕食とその日たまたまあった花火大会の写真です。
これもいい思い出。